■次世代バイオ燃料(藻から油・燃料を) 詳細は「バイオ燃料の情報」を参照。
・アメリカが推し進めていた、「穀物(トウモロコシなど)」から創り出すバイオ燃料に関しては、個人的に否定的な思いを持っています。
なんといっても「食料不足」を招く上に、自然界にとっても「森林伐採が促進される」といった本末転倒な状況が推進されていくことが懸念されるからです。
基本的に「自然に優しいエネルギーのあり方」「自然の仕組みにとったエネルギーの活用」というものにとっては・・
「自然界の循環システムに沿った存在」
となることが必要条件なのだと思っています。
そんな中、昨年あたりから技術開発が進められているものに「次世代バイオ燃料」と呼ばれつつある要素があります。
その中でも現在最も、期待できると考えられるのが「藻から油燃料を抽出する技術」です。
藻は、わりと劣悪な環境下においても、成長できる上に、その成長力も高いのです。
また、現状では「藻」は基本的に嫌われ者というか、人にとっては「不要」な存在として認識されていることが多く・・(本当はとても自然界にとって大切な存在なのですが・・人の認識が薄いということなのでしょうね)、藻の大量発生時などは廃棄処分の対象となっていたりします。
そんな「藻」からエネルギー・燃料が作られるということになれば、それはさまざまな意味で期待が膨らむのではないでしょうか。
日本においては、昨年から慶應義塾大学先端生命科学研究所と株式会社デンソーでの共同研究が開始されたというニュースがあったばかりです。まだまだ、その技術はこれからのものといった感じです。
ですが・・すでにアメリカでは「グリーンクルードオイル」といった名称で、具体的に≪藻≫から燃料が生成されています。商業化へ向けての研究段階になっているようです。
今後の発展に大きく期待したいところです。
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