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■次世代バイオ燃料/マスタード

 


次世代バイオ燃料に関する研究は世界各国で研究開発が推進されています。

現在商業生産されているもの(現世代バイオ燃料)は、現象として「料理などの廃液」「カノーラなどの穀物系の植物油」が中心となっています。

これらは「食物」「食品」となっているものを原料としているため、「燃料」を作りだすことによる、「食料不足」といった別の問題を引き起こしてしまっています。「バイオ燃料」の活用が浸透しないのもこのようなデメリットによるものと考えられます。

そういう意味で、「次世代バイオ燃料」とは原料が食物ではないものを対象として、創出する「油」燃料のことを意味しています。

このほど、オーストラリアの企業である「バイオマックス」が「カラシの種」から油燃料を精製する研究が進んでいることを発表しました。開発自体はまだまだ初期段階とのことですが、期待される内容です。

「カラシの種」

をバイオ燃料の原料とすることには、大きく2つの特性(優位性)があるとのこと。

ひとつは、現在生産されている「カノーラ」から精製する油燃料と同等程度の適性が「カラシの種」に存在しているということです。

もうひとつが、「カラシの種」がとても干ばつに強い植物で、慢性的な干ばつ地帯などでの新たな作物として期待されるということです。

単に、燃料を作りだす・・ということだけではなく、「干ばつ地域」にとって、新しい産業の創出が可能となることはとても大きなメリットとなるのではないでしょうか。

「トウモロコシ」を原料としたバイオ燃料開発が始まったとき、トウモロコシ畑を創出するために、「森林」を伐採した・・などといった本末転倒な出来事がありましたが、植物の少ない地域に、植物育成をすることになるという側面もありますからね。

期待したい技術です。