風力発電に限らず、自然エネルギーを活用した発電システムを「一般家庭」で利用する 場合、「発電システム」のデメリットに関してきちんと理解した上で導入することがとても 大切な要素となります。 また同時に周辺生活環境（近所世帯・自然環境）に対して悪影響を及ぼさない範囲で利用するとい う姿勢が必要です。

風力発電に関して、通常デメリットとなりうる要素としては下記のようなものが存在して います。

１．低周波（振動）による人体への影響、睡眠への影響。
２．生産される電力が一定ではない。（風速の変動に伴って電圧などが変化）
３．夜間も発電されるため、余剰電力の発生確率が高い。
４．ブレード（羽）の回転音による、騒音。
５．鳥などの生体への影響。（ブレードに巻き込まれることにより死亡）

上記のような、デメリットを考慮すると「家庭用」として風力発電を活用するには 「小型の発電システム」であること、及び「蓄電システムの併用」が大切な要素となる のではないでしょうか。

「家庭用」に限った話しというわけではありませんが、特に「家庭用」として活用する 場合には、「発電システム」の種類と特徴を理解しておくことも大切な要素となります。

家庭用発電システムとしては、下記の3種類の方法が存在しています。発電システムを 選択するにあたっては、「風力発電を導入する目的」を明らかにした上で目的に合わせて 選択・判断することが望ましい手順と考えます。

（１）独立電源システム

発電した電気をバッテリーに一度蓄え、予め決めておいた電気設備に電力を送るシステ ムです。バッテリー電圧が下限設定値より低下したときは電力供給が止まります。

（2）切り替え電源システム

独立電源はバッテリー電圧が低下すると電力供給が停止しますが、商用切り替え装置に より自動的に商用に切り替えることができます。しかし注意すべきは必ず停電を伴うことで す。極短い時間の停電ですが、電気設備はいったん停止することになります。

（3）系統連系システム

電力会社の商用ラインにつなぎ、電気が足りなければ買い、あまれば売るシステムが可能 となります。家庭用の太陽光システムと同じシステムになり、全ての電気設備に電力が供給 されることになります。弊社のNWG−４Kがこのシステムに相当し、また弊社システムはメン テナンスの必要なバッテリー（発電電力用）を使っていないのでメンテナンス費用がかなり 軽減できます。