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実用化はされているものの、まだまだ開発途上の技術と認識しておくこと。
”太陽光発電”もまだまだ多くの開発中の技術が存在しています。自然界の全ての要素に「陰陽」 があるように、太陽光発電においても相対的なメリット・デメリットが存在しています。 そんな”メリット・デメリット”を考える上で注意しておきたいのは、あくまでも”相対的な要素” として取り上げるということ。 何事も”条件・状況”が異なれば「メリット(長所)」であったものが「デメリット(短所)」に変化するという ことは多々あることです。
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ゆえに、”絶対要素としてメリット・デメリットを考える”のではなくて 、”条件”を定めた中で有効な要素や課題となる要素を取り上げていくことが大切なポイントと 考えています。 開発研究が進んでいる現状であり、かつ、太陽光発電の実施推進がなされていく段階ということ から考えると、あくまで現時点での「課題」であるという認識も併せ持っていただいた上でご参照 いただければと思います。 基本的には、一般発電(地上での商業発電・住宅など個別発電)を対象(条件)とした場合のメリット・デメリット要素 をご紹介したいと思います。 |
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”太陽光発電のメリット(長所)”に関する情報!!
1)光エネルギーを直接電力に変換 | |
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現時点での「エネルギー変換効率」というものは、他の発電システムなどと比較すると 低効率なものとなっています。ただ、これはあくまでも現時点での「技術的な課題」という ことであって、「発電の仕組み」としてはまだまだ大きな伸びしろがあるのが特徴となって います。 他の機械的な発電方式の場合は、元のエネルギー(火力など)を一旦別の要素に置換して (蒸気など)さらにそのエネルギーによって発電機を動かすという仕組みを持つものが多く、 元のエネルギーが途中で失われていくといった現象が存在することになります。 それと比較すると、「太陽光発電」の場合は「光エネルギー」から直接「電力」を生み出す という構造となっているため、その流れの中間要素(システム・構造など)が不用となるとと もに、今後の研究開発によっては、「エネルギー変換効率」の大幅向上が期待される発電方式 といえるのではないでしょうか。
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2)廃棄物が発生しない | |
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なんといっても普遍的に最大のメリットとなるのが発電に際して「廃棄物」が発生しないと いうことではないでしょうか。他の発電システムでは、何かしらの「廃棄物」もしくは「副産物」 が発生します。 「火力発電」では、「排気ガスの発生」。「原子力発電」では「核廃棄物」といったものが 大いなる課題としていまだに存在しているように、発電の結果発生する要素が「無い」という ことはとても大きなメリットとなります。 「風力発電」においても、「低周期音」「振動波」が発生することを考えても他の発電方式に は無特性といえそうです。 |
3)枯渇しないエネルギー | |
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「太陽光」というものは、枯渇することの無いエネルギーとして考えることができる要素です。 (*長い目でみればいずれ太陽にも寿命はきますが、そのときには地球自体も存在できなくなります ので、地球が存在している中では枯渇しないエネルギーといえます。) 昼夜が存在していたり、曇りなどの気象条件によって地上に太陽光が届かないという状況は存在 していますが、基本的には年中「地球」には太陽光が照射されていますので「宇宙空間」での発電など を考えると、常にエネルギー資源が供給されている発電システムといえそうです。 |
4)メンテナンスが容易な発電システム | |
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太陽電池自体の耐用年数が約20年と比較的寿命が長いことに加えて、発電構造がとてもシンプルな ものとなっていることから、他の発電システムと比較してとても容易にメンテナンスが可能な発電方法 となっています。 |
”太陽光発電のデメリット(短所)”に関する情報!!
現時点では「デメリット」というよりも、発電システムの「特性」として捉えておくほうが正しい ような気がしています。その「特性」に対して条件がそぐわない環境や地域などでは「課題(デメリット要素)」 となると考えていただければと思います。
1)発電効率の変動 | |
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太陽光発電の大きな特徴として「発電効率」が変動しやすいという要素があります。”変動”する条件として は大きく3つの要素が存在しています。 ◇天候による変動 ・太陽光発電は「天候」によって、大幅に発電量が変化します。晴天時と比較して「曇り・雨」などのとき には発電量が低下します。また、「夜間」や「積雪状態」では発電ができません。 ◇設置環境による変動 ・太陽光発電の場合「太陽光の入射方向」などによって発電効率が異なってきます。最も発電効率が高く なるのが「真南方向に傾斜角30度」で太陽光パネルを設置した場合です。ゆえに、設置可能な屋根などの 方向や傾斜角度などが条件に適しているかどうかで、発電量が大きくことなることになるのです。 ◇「温度」による変動 ・太陽電池はその性質上、「高温下」では発電効率が低下する特性があります。ですから単純に考えれば 同じ太陽光照射時間であれば、「真夏」よりも「冬」のほうが発電量が多くなるということも考えられる わけです。ただ、実際には、「太陽光の照射時間」と「気温」の複合的な組み合わせによって発電量が決まって きますから、「暑い地域では太陽光発電は向かない」などとは勘違いしないようにしていただければと思います。 |
2)太陽光発電システムの導入コスト | |
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一般的に、「太陽光発電システムの導入コストは高い」ということが単純にデメリットとして取り上げられる ことが多いようですが、私はそのように判断してしまうことは、疑問を感じています。 一番最初に記したように、「メリット・デメリット」に関しては基本的には「相対的」な比較において生み出されて くる要素であって,絶対的に判断する要素ではないと思っています。そこで「発電システム」を全般的に比較して みていただければわかると思いますが、「火力発電・水力発電・原子力発電・地熱発電・波力発電」などはとても コスト的に個人で導入できるものでもなければ、一企業で導入できるものでもありませんよね。 そういう意味では、「太陽光発電システム」は個人で購入できる範囲のコストとなっていますので相対的に考えると 「導入コストとしては安い発電システム」と位置づけたいと思います。 ◇「コスト的に元が取れるか・・」といった考え方をしないことが大切。 太陽光発電を個人宛に推進するためなのか、なにかと「導入コストに対して、約20年程度でもとが取れる」といった 試算を目にすることがありますが、そもそも「発電」というシステムに対して「元がとれるかどうか・・」といった 考え方は適さない要素であると思っています。 例えば「システムキッチン」や「ユニットバス」なども数十万円のものから数百万円・一千万円近いものまで 存在していますが、それらを購入するときに「購入コスト」に対して「元がとれるかどうか・・」などといった 考え方をしますでしょうか?。しませんよね。単純に現在の資金力の中で購入できるかできないかを判断するだけ ではないでしょうか。 それと同じ位置づけで「太陽光発電など」のシステムを考えていくことが大切なのだと思います。そう考えることに よって始めて「太陽光発電」のメリットが大きく生かされていくことになるのではないでしょうか。 |
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