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「振動発電」の仕組み
人が創出しているエネルギー(振動・騒音)を発電に活用。
純粋な自然エネルギーとは、少し異なるかもしれませんが・・人が生活・行動を行う中
で創出しているエネルギーとして、”振動エネルギー”と”音エネルギー”があります。
これらは、単にエネルギーが放出されているだけではなく・・どちらかというと人の
生活に対して悪影響(振動、騒音)を及ぼす要素となっています。
そんな悪影響環境要因を逆に”発電”という形で人の生活に役立つ要素として活用していこう
という仕組みが「振動発電」なのです。
基幹的な大規模発電というよりも、公共空間(道路・歩道・交通施設など)の照明電源など
として活用していくことが期待されており、現在は様々な実用化実験を実施、小規模なものでは
実用化されている・・そんな状況となっています。
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”振動発電”の仕組み
”振動発電”も”音(騒音)発電”も発電の原理は同じものですので、ここでは振動発電を中心として
情報を記していきたいと思います。現在振動発電の仕組みとしては、大きく2種類の構造が存在して
います。
ひとつが「圧電素子」と呼ばれるものを利用した方法。もうひとつが、異なる素材間の”電位差”を
利用して発電する方法です。
とはいえ、双方基本的な原理は同じもので、素材や形の違いと考えおいてもいいのではないでしょ
うか。(写真上が圧電素子。下が電位差利用の発電体。)
発電の仕組み自体は、実は新しいものではありません。圧電素子は、スピーカーなどに使われている
基幹部品で、「電気信号を音へと変換」する役割を担っているものです。これを逆転の発想によって
「音(振動)を電気へと変換」するものとして利用したのが振動発電なのです。
現在、研究開発ポイントとなっているのが、単体での”発電能力の向上”です。圧電素子を利用する
だけでは、”発電能力”が限定されてしまうため、発電能力の向上を目指して研究・開発されてきた
のが「電位差を利用」した振動発電体となっています。
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大規模発電への可能性と期待
基本的には、人の歩行量が多い”駅施設”の歩行路に振動発電を導入、及び騒音の大きな空港施設
や鉄道施設においての騒音発電の実用化が目指されていますが・・大規模発電の可能性が無いわけ
ではありません。
可能性という意味で、期待できる振動発電利用としては、「一般道路・高速道路のすべてに振動発電体
を埋め込む」ことによって発電を行うというシステムです。自動車走行によって発生する”振動”は
人の歩行と比較してかなり大きなエネルギーとなっています。全国各地に存在している主道路を
考えると振動発電の導入が可能となれば、大きな発電の可能性も十分考えられるものと思っています。
ただ、現段階では「発電体の耐久性」「単体の発電能力と設置・管理コストとのバランス」に大きな
課題がありますので、実現化のためにはこの2つの要素がいかに解決されるかということがポイントと
なりそうです。
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□株式会社 音力発電
*振動発電の研究開発元祖企業です。