・「色」には、色そのものが持っているエネルギーから得られる影響と心理的・知覚的な要素から受ける影響の2種類が存在しています。
例えば
「赤色」からは、暖かいエネルギーを感じたり、実際に体温の上昇傾向がうかがえたり、また「青色」から、冷たさを感じたり、体温の低下傾向がうかがえたりといったことがありますが・・
これは「色の持つエネルギー」による影響と考えられます。
それに対して、「膨張色」「後退色」といった、色によって「膨張して見える色」や逆に「縮小して見える色」といったものがありますが、これは「心理的・知覚的要素」による影響となります。
風水という観点でいうと、自然エネルギーに関連した要素となりますので前者の「色のエネルギー」に関する要素が対象となるわけです。
しかしながら、人の生活空間「インテリア」を考えていく上では、実は風水的な要素と同等・・もしかしたらそれ以上に「心理的・知覚的要素」が大切となってくるということを「色彩の基本」の1つとしてぜひ認識しておいていただければと思います。
というのも、例えばいくら「緑」がエネルギー的に「癒し」を与える存在だといっても、過去のトラウマなどによって、「緑」が嫌いだと・・感じる人に対して、「緑色」の空間を提供することは、実際には体調不良を招いてしまったりすることも十分ありえるのです。
インテリアにおいての「色彩」は、風水の要素だけを考えていてはだめ・・「風水と知覚的要素」の両輪でバランスを構成するという意識が重要となります。
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