・インテリアにおいて「色彩」の要素に対峙するときには、≪色のバランス≫が最も大切な要素となります。
「色のエネルギー」には、色それぞれに個性・特性があるわけですが、同じ「色」(エネルギー)の効果としても良い効果と好ましくない効果・・いわゆる「陰陽」の側面があることをしっかりと認識しておくことはとても大切なこととなります。
例えば「赤色」のエネルギーとして、「活気を与えてくれる」というエネルギーの特性があるのですが、これは受けて側の状況によってその≪効果≫は大きく変化するのです。
少々落ち込みぎみで・・なかなか活力がわかない・・前向きになれないといった心理状態のときにこの「赤色」のエネルギーは、「元気を与えてくれる」といった効果を生んでくれるのですが・・。
受けて側が、「疲労感が強く」「精神的なダメージを強く受けている」ようなときに、この「赤色」のエネルギーは、「活気を与えてくれる」ことにはならずに・・逆に「疲労感を増してしまう」「ダメージを深めてしまう」といった、攻撃的なエネルギーとしてその効果が表れてしまうことがあるのです。
この時でも「赤色のエネルギー」自体は何か違いがあるわけでも、質が異なっているわけでもないのですよ。あくまでも、そのエネルギーを受ける側の状態によって「陰陽」の側面が入れ替わってしまうということなのです。
ですから、日々の生活空間(インテリア)を構築するときには、いくら「ある色が好きだ」「この色は活性化のエネルギーが強い」からといって、その色を突出しすぎた形で利用してしまうのは望ましくないのです。
インテリアの「色彩」は変化しなくとも・・かならず受けて側である、「人の状態」は日々変化してるのですから。
ゆえに、「色彩」のエネルギーを活用する場合には、かならず「補完的な役割を担う色彩」なども少量ながらも有する空間とするか・・
もしくは、極端な「色量」での使い方はしないように心がけておくことが「バランス」をはかるということに繋がるのではないでしょうか。
ちなみに、「色彩のエネルギー」の強さは、≪面積≫と≪明度≫に比例して変化することを覚えておくといいかもしれません。
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