・本格的に風水で「家相」を診断する上では、建物の「張り」と「欠け」の要素は重要なものとなります。「張り」とは、建物の壁などが凸状となっている部分・形状のことを示していて、「欠け」とはその逆に凹状となっている部分・形状のことを意味しています。
この「張り・欠け」の吉凶を判断する上で、実際には壁全体の長さに対する比率など・・いくつかの基準ととも算出根拠があるのです。
ただ、私としては・・そこまで詳細に掘り下げた上で検証するという方法でなくとも、基本的には「全体形状としてバランスの良い建物」を択ぶと吉相であるという程度の感覚でいいと思っています。
これは「風水」といった根拠に限らず、「建築構造的・耐震性など」といった要素からも単純に「全体バランスが整っている」建物形状のほうが良好であることからも理解できる要素となります。
マンションなどの場合には、「建物全体の形状」がバランスが取れたものとなっているかといった要素の他に、「住戸」の平面形状もバランスが取れているかどうかということも、1つの判断要素に加えておくといいのではないでしょうか。
ただ昔から平面形状として「正方形の家は凶相」といわれることがありますが、私は基本的には、小さな平屋建て(一戸建て)の場合には、「正方形形状」は良いと判断しています。
建物が大きくなるにつれて、いわゆる「長方形形状」が吉相となってくると考えています。
というのも、生活空間・環境を考えたときに、小さめの家であれば「正方形」とした中でも「採光や換気」などを考慮した間取り・部屋計画が可能となるからです。
大きめな建物の場合、「正方形形状」としてしまうと「採光や換気」が取れない・・もしくは取りにくい部屋・間取りができてしまう・・こんなことから、先人の知恵の1つとして「正方形」ではなく「長方形」が吉相といわけてきたのではないかと思っているからです。
また同様に「張り」や「欠け」が凶相といわれるのは、屋根形状が複雑になることにより、「雨漏りの原因となる」ことから経験的に積み上げられた知恵なのではないでしょうか。
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