◆「体感感覚」の感知の強弱
体感感覚は「感覚」の1つですから、その感覚範囲に関して、当然の原則があります。
「視覚」に例えてみても、視力0.1の人でも視力5.0の人でも共通して、「近くのほうが遠くよりも良く感知(認識)できる」ということ。
(*遠視というものがありますが、これはあくまでも感覚機能がうまく働かないということであって、視力1.0の人が視力5.0の範囲まで見えるというわけではありません)
「聴力」においても同様に、近距離の音源のほうが、遠距離の音源よりも明確に感知できるのです。
同様に「体感感覚」においても、近距離圏での地震前兆のほうが、遠距離圏での地震前兆よりも明瞭に感知できるのです。
簡単にいうと、感知には強弱がかならず存在しているということ。近距離圏での「感覚」のほうが強く・明瞭で遠距離圏での感覚は弱く・不明瞭ということが原則です。
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この原則から、感知する人と地震前兆が発生した位置(震源)との距離及び地震のエネルギーの大きさ(規模)との間には相関性があることがわかります。
極近距離であれば、小規模の地震前兆(M3程度)であっても体感感知することは可能ですが、遠距離であれば大規模の地震前兆でないと体感感知できないということです。
私は「関東(神奈川)」に住んでいますので、基本的には「関東周辺」での地震前兆は小規模地震でも感知可能な範囲であり、遠距離圏(中国・サハリンなど)においてはよほどの大規模地震(M8以上が目安)でない限り、感覚による感知はできないものと考えています。
*体感感覚で「ヨーロッパやアメリカなどの外国」での地震前兆を体感感知できるということは、基本的にありえないものと考えます。
*外国の地震前兆を「体感感覚」にて感知することはできないというのが原則と考えます。(外国の地震を見極めることができる・・という方は「体感感覚」によるものではありません。【予知能力】など別の要素によるものと考えます。)
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